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特集 がん遺伝子の発見は現代医療を進歩させたか
Ⅰ.がん遺伝子研究の新しい展開
EPH遺伝子の発見とがん領域における臨床応用の現状
Discovery of EPH gene and the clinical applications for cancer therapy
家口 勝昭
1
Ieguchi Katsuaki
1
1昭和大学臨床薬理研究所臨床腫瘍診断学部門
キーワード:
Eph
,
ephrin
,
ADAM
,
チロシンキナーゼ
,
免疫抑制
Keyword:
Eph
,
ephrin
,
ADAM
,
チロシンキナーゼ
,
免疫抑制
pp.327-331
発行日 2023年8月15日
Published Date 2023/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425201702
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上皮増殖因子受容体をはじめとする受容体型チロシンキナーゼは,様々ながんにおいて発現の亢進や活性化変異などが明らかになり,がんの治療標的としてこれまで多くの分子標的薬が開発されてきた。一方,Eph受容体チロシンキナーゼは多くのがんで発現の亢進が認められ,がんの発生,進展,転移に関与していることが示唆されているが,臨床応用されているEph受容体を標的とした分子標的薬は存在しない。本稿ではEPH遺伝子の発見から生理機能について,がんの治療標的とした基礎研究および臨床応用について述べていく。
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