Japanese
English
解説
Human Immunology─Mouse Immunologyと等しく重要な時代の到来
Human immunology
上野 英樹
1
Ueno Hideki
1
1Department of Microbiology, Global Health and Emerging Pathogens Institute, Icahn School of Medicine at Mount Sinai
1Department of Microbiology, Global Health and Emerging Pathogens Institute, Icahn School of Medicine at Mount Sinai
キーワード:
ヒト免疫
,
免疫記憶
,
濾胞性ヘルパーT細胞
,
ゲノム解析
,
治験
Keyword:
ヒト免疫
,
免疫記憶
,
濾胞性ヘルパーT細胞
,
ゲノム解析
,
治験
pp.609-614
発行日 2018年12月15日
Published Date 2018/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425200932
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免疫学の飛躍的な進歩に伴い,近年,免疫細胞由来の分子を標的とした新たな薬物が多く開発されている。しかし,最終的に薬品として認可されるのは臨床治験に至った候補のごく一部に限られている。マウスを使った疾患モデルが標的分子の選択や前臨床治験以前での評価系に多用されている一方,マウスとヒトの免疫系における違いが治験での高い不成功率に関与している可能性は否めない。
本稿では,ヒトとマウスの免疫系の違いとそのエビデンスを紹介したのちに,ヒト免疫の実験系の疾患の治療標的分子の選択における優位性について解説したい。更にヒト免疫研究のこれからの展望,重要性について述べたい。
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