Japanese
English
特集 社会性と脳
アリの社会性行動とその制御メカニズム研究の最前線
Towards understanding the regulatory mechanisms of social behavior in ants
古藤 日子
1
Koto Akiko
1
1産業技術総合研究所生物プロセス部門生物共生進化機構研究グループ
キーワード:
社会性昆虫
,
真社会性
,
行動解析
,
孤立環境応答
,
神経ペプチド
,
遺伝子改変技術
Keyword:
社会性昆虫
,
真社会性
,
行動解析
,
孤立環境応答
,
神経ペプチド
,
遺伝子改変技術
pp.14-19
発行日 2018年2月15日
Published Date 2018/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425200745
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社会性昆虫であるアリやハチはわれわれにとって最も身近な昆虫の一つである。特にアリは地球上で熱帯や冷帯を除くほとんどの地域に生息し,東京のような大都会においても,道端の花壇や公園を覗けば容易に見つけることができる。夏休みの自由研究として,アリ飼育キットを使って観察した経験のある方も多くいるであろう。社会性昆虫がわれわれの興味を惹いてやまない理由の一つには,その生態システムの大きな特徴である“社会性”の不思議にある。本稿では社会性昆虫のなかでも,特にアリ類に着目し,その生態システムと社会性行動に関する最先端の研究と,その制御メカニズムの解明に向けた研究アプローチに焦点を当て紹介したい。
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