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特集 顕微鏡で物を見ることの新しい動き
スピニングディスク型共焦点顕微鏡の改良と組織・個体内部観察への応用
Improving spinning disk confocal microscopy by preventing pinhole cross-talk for intravital imaging
下澤 東吾
1,2
,
清末 優子
1
Shimozawa Togo
1,2
,
Mimori-Kiyosue Yuko
1
1理科学研究所 発生・再生科学総合研究センター 光学イメージング解析ユニット
2学習院大学 理学部物理学科
pp.564-570
発行日 2013年12月15日
Published Date 2013/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425101553
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近年,顕微鏡技術や蛍光ラベル技術の進展に伴い細胞内生体分子の高精細ライブ観察が可能になり,細胞や生体分子の機能が次々に解明されている。これまでは観察の対象は主に培養細胞であったが,さらに高次の生命機能を理解するために,現在,より自然に近い状態にある組織や個体内部を高精細ライブ観察する技術が求められている。組織のような立体的な試料の観察には光学切片像を取得できる共焦点顕微鏡が必須であり,高速現象の観察やZスタック(三次元データ)の時系列取得のためには高速な共焦点像の取得が求められる。しかし一般的に用いられる単点走査式のレーザー共焦点顕微鏡(Laser scanning microscope;LSM)の画像取得は走査時間に律速され十分に高速とは言えない。そこで筆者らは,厚みがある試料に適用が可能な高速共焦点顕微鏡の開発にチャレンジした。
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