Japanese
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特集 開口分泌の細胞内過程
開口分泌の共焦点レーザー顕微鏡観察
Direct observation of exocytosis by confocal laser microscopy
瀬川 彰久
1
Akihisa Segawa
1
1北里大学医学部解剖学教室
pp.255-259
発行日 1991年8月15日
Published Date 1991/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425900202
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細胞内に膜でつつまれた分泌顆粒や小胞があり,それらが細胞表面の形質膜と融合して開口し,顆粒内容物を細胞外に放出したり,顆粒(小胞)膜を形質膜に組み込む時,その現象を開口分泌と呼ぶ1)。開口分泌によって神経伝達物質,ホルモン,消化酵素などが分泌することはよく知られている2)。開口分泌は膜の輸送や余剰膜の取り込みなど,きわめて動的な細胞過程で成り立つとされるが,生きた細胞でそうした動態を直接観察することは非常に困難である。私たちは最近共焦点レーザー顕微鏡によりラット唾液腺の開口分泌過程を直接観察したので3,4),その結果を従来の知見と対比しながら紹介してみたい。
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