特集 シナプスをめぐるシグナリング
7.キナーゼ/ホスファターゼ
Calcineurinによるシナプスの多彩な制御
川口 真也
1
,
平野 丈夫
1
Shin-ya Kawaguchi
1
,
Tomoo Hirano
1
1京都大学大学院 理学研究科 生物科学専攻 神経生物学分科
pp.466-467
発行日 2010年10月15日
Published Date 2010/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425101051
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細胞内Ca2+濃度上昇により活性化される脱リン酸化酵素Calcineurin(PP2Bとも呼ばれる)は脳に多量に発現しており,中枢神経系の様々な部位でシナプス可塑性を調節する。近年新たに,Calcineurinが転写因子を介してシナプスを制御することも明らかになり,また統合失調症への関与も示唆され,その重要性が再認識されている。
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