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                                特集 Naチャネル
                        
                        
                
                  
                  
                  
                  
                            
                                    
                                    
                                    
                                    
                            
                            
                
                
                
                            
                            
                  
                            
                                
                            
                        
                
                
                
                            
                        
                
                
                            
                            
                            
                  
                            
                                    
                                    上皮型Naチャネル(ENaC)活性化因子プロスタシンによるNa再吸収調節
                                    
                                    
                            
                            
                                    
                                    Regulation of sodium reabsorption by prostasin, a potent activator of the epithelial sodium channel(ENaC)
                                    
                                    
                            
                        
                
                
                            
                            
                                
                                    
                                        
                                            
                                                北村 健一郎
                                            
                                            1
                                        
                                        
                                        
                                        
                                            ,
                                        
                                    
                                    
                                        
                                            
                                                冨田 公夫
                                            
                                            1
                                        
                                        
                                        
                                        
                                            
                                        
                                    
                                
                                
                                    
                                        
                                            
                                                Kenichiro Kitamura
                                            
                                            1
                                        
                                        
                                        
                                        
                                            ,
                                        
                                    
                                    
                                        
                                            
                                                Kimio Tomita
                                            
                                            1
                                        
                                        
                                        
                                        
                                            
                                        
                                    
                                
                            
                        
                
                
                
                  1熊本大学大学院医学薬学研究部腎臓内科学
                
                
                
                
                
                
                
                
                
                
                            
                            
                        
                
                            
                            
                        
                
                pp.211-215
                
                
                
                  
                  
              
              
              
                  発行日 2005年6月15日
                  Published Date 2005/6/15
                
                
                
                DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425100388
                
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- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
プロスタシンは,1994年にChaoのグループが新規セリンプロテアーゼの精製を目指し,ヒト精液より精製した分子量40kDaのセリンプロテアーゼである1)。プロスタシンはpI4.5~4.8で,トリプシン様の酵素活性をもち,合成基質をもちいた検討ではアルギニン残基のC末端を選択的に切断することが判明している。酵素活性の至適pHは9.0付近で,アプロチニン,ベンザミジン,アンチパイン,ロイペプシンなどにより活性は阻害される。アミノ酸レベルでは血漿カリクレイン,凝固系第Ⅺ因子,hepsin,プラスミノーゲン,acrosin,testisin,prostaseなどのセリンプロテアーゼに相同性を持つ。組織分布は前立腺,腎臓,大腸,肺,胃,皮膚,膵臓,肝臓,唾液腺,卵巣などに発現が認められる。
1995年にヒトプロスタシンのcDNAがクローニングされ2),light chainおよびheavy chainから構成されるGPI-anchored proteinであることが判明した。また,ヒトではプロスタシン遺伝子は第16番染色体に(16p11.2)マップされる3)。1997年にRossierのグループがA6細胞から上皮型Naチャネル(ENaC)を活性化するセリンプロテアーゼとしてCAP-1(channel-activating protease-1)をクローニングし4),2000年および2001年にそのmammalian homologueがプロスタシンであり,プロスタシンがENaCを活性化することが示され5,6),以来急速にプロスタシンの機能解析が進展した。

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