特集 タンパク質間相互作用
15.生体時計
生体時計に関与する転写因子の機能制御とタンパク質間相互作用
河本 健
1
,
加藤 幸夫
1
Takeshi Kawamoto
1
,
Yukio Kato
1
1広島大学大学院医歯薬学総合研究科探索医科学講座口腔生化学
pp.468-470
発行日 2007年10月15日
Published Date 2007/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425100113
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地球上の多くの生物は,地球の自転の周期に合わせた約24時間周期の自律性の概日時計(生体時計)をもつ。この概日時計の本体は,時計転写因子を中心とする分子時計の機構であることが近年明らかにされた1)。哺乳類の時計調節のためのシスエレメントとしては,おもにE/E'-box,D-box,ROREの3種類があり,それぞれ独立した転写調節機構に関与している。本稿では,E/E'-box,D-box,ROREの三つのエレメントのうち,分子時計のハブであると考えられているE/E'-boxの調節について詳述する。なお,D-boxにはDBPとE4BP4が作用し,ROREにはRORとREV-ERBが作用する。
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