特集 タンパク質間相互作用
序にかえて
伊藤 正男
,
石川 春律
,
野々村 禎昭
,
藤田 道也
pp.332
発行日 2007年10月15日
Published Date 2007/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425100055
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生体物質は金属イオンのような小さいものから核酸やタンパクのような大きいものまであり,複雑性が異なる階層に分類されます。最も高次な階層はタンパクで占められています。DNAは巨大ではあっても,その三次元的多様性はタンパクに及びません。
生体物質間の相互作用は階層間で起こるのがふつうです。代表的な例は基質と酵素です。アゴニストと受容体であってもいいでしょう。いずれにせよ,相互作用する階層の一つはまずタンパクです。また,同じ階層内での相互作用で生体にとって意味のあるのはタンパクの階層に限られると言っていいでしょう。
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