投稿 総合診療外来・在宅
2年以上服用した降圧薬による薬剤性好酸球増多に伴う湿疹性紅皮症
濱田 美和
1
,
小田 雅人
1
,
矢部 正浩
1
,
勝海 洸司
2
1新潟市民病院 総合診療内科
2新潟市民病院 皮膚科
pp.1151-1154
発行日 2026年10月15日
Published Date 2026/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.218880510360101151
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CASE
患者:89歳、男性。
主訴:全身の湿疹、瘙痒、下腿浮腫。
既往歴:高血圧症、下肢静脈瘤。
内服薬:イルベサルタン100 mg・アムロジピン 5 mg合剤1錠/日(朝食後、2年以上前から内服)、芍薬甘草湯2.5 g 1包/日(朝食後、2年以上前から内服)、ルパタジン10 mg 1錠/日(眠前、2カ月前から内服)。
生活歴:喫煙歴なし、飲酒歴は70歳までビール350 mLを毎日。
アレルギー歴:薬物なし、食物なし。
現病歴:2年以上前から、高血圧症に対してかかりつけ医でイルベサルタン・アムロジピン合剤を処方されていた。受診7カ月前に瘙痒を伴う皮疹が左上肢に出現し、2カ月前から皮疹が拡大傾向となり、瘙痒が増悪した。近医皮膚科で抗ヒスタミン薬を処方されたが改善は乏しく、近医内科でWBC 9,050/μL、好酸球数3,497/μL(39.2%)の好酸球増多、LD高値、sIL-2R高値を認め、精査目的に当院へ紹介となった。
身体所見:体温 36.0℃、血圧 113/65 mmHg、脈拍数77回/分、呼吸数18回/分。両下肢に圧痕性浮腫あり、しびれなし。また、体幹・四肢に全身性の瘙痒を伴う紅斑、苔癬化、色素沈着を認めた(図1)。その他、特記事項なし。

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