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抄録
【目的】「乳房のセルフチェックを学ぼう—駅前健康講座—」に参加した地域住民を対象に、乳房セルフチェックに対する意識・実践状況、乳がんおよび乳がん検診に対する理解・受診状況を明らかにすることを目的とした。
【対象と方法】事前申込不要の自由参加形式で実施し、パンフレットによる個別説明と、しこりモデルを用いた体験型学習を行った。講座後、18歳以上の女性116名にオンラインアンケートを実施し、記述統計で分析した。
【結果】乳房のセルフチェックを「定期的に行っている」「たまに行っている」と回答した者は24.6%にとどまり、特に30歳未満では未実施が約7割と高かった。セルフチェックの内容を知っていた者は30.2%に過ぎず、知識不足が実施の障壁となっていた。乳がんに対する不安を感じた者は62.9%であり、周囲の乳がん経験者の存在やメディア報道が影響していた。乳がんに関する知識では、「セルフチェックで発見可能」「検査方法の種類」「男性も罹患する」などは比較的認知されていたが、遺伝や生活習慣などのリスク要因に関する理解は不十分であった。検診の受診率は、40歳以上でも6割未満、40歳未満では未受診が8割以上であった。乳がん検診を受けたことがないと回答した者の理由としては、「年齢的にまだ関係ないと思っている」「なんとなく行きそびれている」「検診の受け方がわからない」などであった。講座については、セルフチェックへの意識が高まったとする回答が94.0%に達した。
【結論】本講座は予防意識の向上に寄与しており、若年層への継続的な啓発と具体的な方法の普及が重要である。今後はSNSや動画配信、地域・職域との連携による情報発信を通じて、検診受診率の向上とセルフチェックの定着が期待される。講座の継続的な開催と参加者の声を反映した内容の改善により、地域に根ざした乳がん予防活動の強化が望まれる。
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