連載 ちょっとした工夫
与薬事故防止にスーパーボールを
佐々木 ちよ
1
1国立病院東京医療センター精神科病棟
pp.70-71
発行日 2002年11月15日
Published Date 2002/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689900530
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現在まで重大な事故には至っていませんが,当科において与薬・配薬の事故は,転倒事故に次ぐ多さになっています。誤薬事故といっても様々なケースがあるので一律に事故を減らすことは困難が多く,毎年,誤薬事故防止は大きなテーマになっています。こうした中で,ある事故をきっかけに考えだした与薬事故防止の小さな工夫について,その次第をまとめてみました。
きっかけは、平成9年7月に,ある患者さんに,同じ薬を2回与薬してしまうという与薬事故の経験からです。当科では,歩行可能でスタッフステーションまでこられる入院患者さんに,朝食後薬,昼食後薬,夕食後薬,就寝前薬と1日4回スタッフステーションで配薬トレイから手渡して,その場で飲んでもらっています。
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