研究・調査・報告
精神病院1日見学実習の意義についてのー考察
渡辺 尚子
1
,
釜谷 咲子
1
,
中川 幸子
1
1千葉県立衛生短期大学・看護学科
pp.96-99
発行日 2002年9月15日
Published Date 2002/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689900518
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はじめに
学生は精神看護学の授業の中で,疾病に関する基本的知識や人とのコミュニケーション技術などについて学んでいる。しかし,学生は普段の生活の中では精神障害者に接する機会がないため,実習に行った際に初めて精神障害者とかかわることになり,「初めて出会う精神障害者」との関係作りに集中しがちになる。そのため,看護援助の実践に必要な患者の観察や査定よりも関係性に終始し,本来の実習目的が達成できないように思われる。精神看護学の中の多様な要素を授業と実習のなかで学生に理解させる方法として,神郡★1は学生の自己学習や事例を豊富に取り入れること,事業の中にできるだけイメージしやすい事例を取り入れることなどをあげている。
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