連載 現場に技あり!⑧
魅力的なRさんを,どう助けてくれますか?―訪問にたずさわる看護職が共有する価値
萱間 真美
1
,
石倉 秀子
2
1東京大学大学院医学系研究科精神看護学分野
2長谷川病院
pp.62-66
発行日 2000年3月15日
Published Date 2000/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689900264
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対象者のRさんは50歳代後半の男性。精神分裂病と脳梗塞,心機能低下などの身体的合併症を持ち,下半身の軽度の麻痺がある。1看護婦は精神科看護18年,訪問看護11年のキャリアを持つ。
このケースは,社会資源の活用がとくに必要であるとの判断から,1看護婦がRさんの居住地域の訪問看護連絡会に提出したケースである。訪問看護連絡会は,地域の保健所の精神保健専任保健婦が中心となって5年ほど前に組織されたもので,保健所管内で精神訪問看護を行なっている病院,訪問看護ステーション,救急外来のスタッフ,行政の看護婦などが参加する。
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