連載 宮子あずさのサイキア=トリップ・7
波風は立ててもいい
宮古 あずさ
1
pp.64-65
発行日 1999年1月15日
Published Date 1999/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689900155
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エレベーターホール前での死闘
最近不覚にも、若い摂食障害の患者さんと大立ちまわりを演じてしまいました。
きっかけは、夜勤明けの私が、下膳された食事の残り(つまりは残飯)を持っていこうとした彼女を見つけ、注意したこと。過食期で激しい食欲に支配された彼女は、やせたい気持ちと食べたい欲求の間で、一触即発の状態が続いていました。そこに盗食をとがめられたのですから、逆上するのも仕方がないことだったといえましょう。
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