連載 今月の婦長会③県立駒ヶ根病院(長野県)
変わるためには「揺らぐ」ことが必要
末安 民生
1
1東海大学健康科学部看護学科
pp.44-48
発行日 1998年5月15日
Published Date 1998/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689900052
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◎連載を続けるにあたって
第1号では,急牲期治療病棟の認可を受けるにあたって情報を確認し整理しあう婦長会の情景を,第2号では,医師との関係調整に婦長会が果たした役割を取材者が質問する場面を取り上げた。そして今回は,総婦長がこれまでの看護実践の振り返りと今後の目標を問い,婦長がそれに答えていく姿を報告する。それぞれお伝えする場面も形式も異なるものとなったが,それは取材者の意図というよりも,取材した婦長会そのものの姿である。
このようにそれぞれに個性を持った婦長会と対話をする相手は,本報告を受け止める読者であろう。ぜひ読者には,傍観者ではなく,対話する者であっていただきたい。それは,筆者や本誌編集部へ意見を伝えてくれることであるとともに,本欄で取り上げた婦長会の「成果」を応用したり,その意味を新たな試みとして読者の職場で取り組むことでもある。読者には個別の反応があるだろう。したがって,私たちの「行き当たりばったり」の取材は,その場に居合わせた人びとと共にした時間と空間をできるだけありのまま読者の手元に届けることを目標にしたいと思う。
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