連載 舩山's Eye 精神看護の延長線上にある「ケア」・3
ご存じですか!?「ポストベンション」
舩山 健二
pp.242
発行日 2024年5月15日
Published Date 2024/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689201278
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今年(2024年)は元日から能登半島地震が発生し、未だに不自由な生活を余儀なくされている方が多くいらっしゃいます。発災後には支援活動にあたる医療従事者の姿も多く報じられ、災害派遣精神医療チーム(Disaster Psychiatric Assistance Team:DPAT)の活動についても取り上げられていました。亡くなられてしまった方を安置する遺体安置所では、災害死亡者家族支援チーム(Disaster Mortuary Operational Response Team:DMORT)も、ご遺族の対応をしておられました。
今回だけでなく、東日本大震災やCOVID-19など、これまでも未曽有の事態に対して看護職を含め医療従事者は立ち向かってきました。しかし、こうした被災支援にあたった専門職のその後に関しては報道されることが少なく、世間の関心が向けられることも少なくなります。大変な状況下での支援の後、自身を労わり、癒し、安らぎを得ることができたのだろうか、普段通りの日常生活を取り戻すことはできているのだろうか、私は心配しています。
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