特別記事
—生活工房主催「対話の効能〈わたし〉と〈あなた〉のあわい」より—共に「折り合いがつくところ」へ—「回復共同体」から生まれる対話の道
山内 泰
1,2,3,4
,
中村 幸
5
,
本誌編集部
1NPO法人ドネルモ
2一般社団法人大牟田未来共創センター
3株式会社ふくしごと
4東京大学先端科学技術研究センター
5公益財団法人せたがや文化財団 生活工房
pp.432-441
発行日 2023年9月15日
Published Date 2023/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689201182
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
1 「回復共同体」にいる受刑者と、精神科病院にいる患者さんの共通点に着目して(編集部)
「回復共同体」(Therapeutic Community:別名「治療共同体」)は、成長や変化を志向する共同体の中で、当事者の力を喚起・支援し、問題や症状からの回復を目指す治療モデルだ。環境療法や自助グループの理論の上に集団精神療法を実施する参加型集団アプローチをとる。その回復率の高さから、精神科医療、刑務所での矯正、依存症回復運動などで実施され、世界中に広まっている。
そして日本の刑務所で唯一、回復共同体を実践しているのが島根あさひ社会復帰促進センターだ。
Copyright © 2023, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.