連載 精神疾患の「病態理解」にもとづいた看護・1【新連載】
うつ病の人にどのように看護をするか/〈Lecture〉改めて、「うつ病」とはどんな病気なのか?
中村 創
1
1株式会社N・フィールド広報戦略部
pp.560-569
発行日 2021年11月15日
Published Date 2021/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689200947
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基本症状は、悲しみと空虚感
うつ病というと、どのような症状を思い浮かべますか。
DSM-5を編纂している米国精神医学会(American Psychiatric Association)は、うつ病の診断基準の筆頭に「抑うつ気分(悲しみ、空疎感、絶望)」または「興味または喜びの喪失」を挙げており、このどちらかを少なくとも2週間の間、ほとんど1日中、ほぼ毎日のように感じていることを必須条件としています。
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