連載 精神科に入職して初めて働く時に、やったほうがいいこと、やらないほうがいいこと
私が患者さんから学んだ「精神科仕事術」・1【新連載】
ようこそ、精神科へ
山下 隆之
1
1医療法人資生会八事病院
pp.256-261
発行日 2019年5月15日
Published Date 2019/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689200613
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《なぜこの連載を始めるか》
初めての精神科、そこで働くと決めた時は、何らかの夢や希望を抱き、勇気を持って一歩踏み出されたことと思います。しかし、精神科病棟は精神というつかみどころのないものを対象にしています。初めて足を踏み入れる人にとっては、精神科病棟がどうなっているのか、何をしたらいいのか想像がつかない未知の世界だと思います。
僕はこれまで、精神科病棟で働き始めた人が途中で道に迷ったり疲れ果てたりして、志半ばで精神科から去っていくのを数多く見てきました。その後ろ姿を見送りながら、どのようにサポートすればよかったのだろうと振り返り、考えたことを自分のノートに書き溜めてきました。もちろん僕自身も、今も道に迷い、毎日揺れ動きながら少しずつ進んでいます。
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