特別企画 オープンダイアローグをやってみたら、こうでした。
私たちはなぜ楽になってしまったか
西村 秋生
1
,
吉澤 美樹
2
,
大島 寛子
2
,
宮崎 義貴
2
,
関口 広太
2
,
戸塚 靖
1
1だるまさんクリニック
2訪問看護ステーションふぁん
pp.376-382
発行日 2018年7月15日
Published Date 2018/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689200505
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
私たちが地域で一緒に働くようになった馴れ初め
2016年、私たちは訪問看護ステーション「ふぁん」と、訪問診療を主体とする精神科診療所「だるまさんクリニック」を立ち上げました。あれから2年、これまでにない新たなケアのありかたを模索して、夢中で走り続けてきました。
開設に先立つこと1年前、意見の相違からそれまで勤務していた某精神科病院を辞職した西村は、さて勢いで飛び出してしまったものの、これからどうしたものかと半ば途方に暮れておりました。そんな時です、齋藤環氏の著作『オープンダイアローグとは何か』(医学書院)に出会ったのは。一読して、自分がずっと憧れていた精神科医療がここにある、と感じました。なんとかしてこの世界を実現できないか、そんな想いが、ずっと巡り続けました。
Copyright © 2018, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.