特集1 MSEを使って看護記録を書く!
3.MSEに対する質問に答えます
武藤 教志
1
1宝塚市立病院
pp.338-341
発行日 2018年7月15日
Published Date 2018/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689200498
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Q1.メモはどれくらい書けばよいのでしょうか?
A1.患者さんがどのような内的体験をしたのかは、患者さんがどのようにそれを話したのか、その内容からアセスメントをするので、看護記録には患者さんが話したセリフをできるだけ正確に書きましょう。たとえば、「夕焼け空がまさに血の色に見えた」と「夕焼け空がまるで血の色のように感じた」では言い回しが違うだけのようですが、前者は「幻視」、後者は「錯視」が疑われ、患者さんが見たものも体験のされ方も違います。こうした違いが読み取れるのは、単語だけでなく言い回しまで丁寧にメモにとり、そのまま正確に記録してこそです。
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