連載 福祉を下に見てはいけません。地域に出て見えてきたこと・1【新連載】
—その1—「過去」から見る編—違って当然。成り立ちが違う医療と福祉
稲垣 亮祐
1
1さわらび診療所
pp.176-179
発行日 2018年3月15日
Published Date 2018/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689200457
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『精神看護』読者の皆様、こんにちは。僕は大阪府の吹田市というところで精神科医をやっている者です。正直言いましてこのタイトルは、医療がやもすると福祉を下に見る傾向があるんじゃないの? という問題提起の意味を込めてつけたものです。医療と福祉は上とか下とかじゃなく、違うものなんです。地域に出てそのことを強く感じるようになり、それを伝えたいと思っての3回連載です。
おおまかにですけど、医療と福祉について今まで(過去)と今(現在)と今から(未来)とに分けて語らせていただこうと思っています。今回は「過去」編です。当然、自分の経験からものを言おうと思ってはいるのですが、僕はなにぶん思い込みが強く、妄想癖に近いものを持っている人間ですので、そのあたりは決めつけや嘘もあるやもしれません。読者の皆様には寛容なお気持ちでお読みいただけたら幸いです。
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