VOICE! 読者が語ります
うつ病の精神科看護師/5月号のVOICE「先入観と現実、言葉の重さ」鈴木義延さんの文章を読んで
pp.2-3
発行日 2013年9月15日
Published Date 2013/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689101209
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- 文献概要
うつ病の精神科看護師
ペンネーム:きいちゃん
私はうつ病であり、精神科で働く看護師である。私が精神看護の道へと進んだのは、看護学生のときに精神看護という未知の世界に魅力を感じたこと、そしてもうひとつは、患者と看護師が人間対人間で向き合い看護できるという理由からだった。憧れの精神科で働きだした2年目に結婚、そして妊娠。すべてを手に入れたような感覚に陥っていたのかもしれない。
ある産科健診日、突然医師から「胎児が育っていません。このままの状態なら胎児が腐ってしまいます」と言われ、稽留流産を宣告された。掻爬後の医師による説明時、無機質な素材の膿盆に乗った私たちの子どもの姿は一生忘れることがない。
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