特集1 当事者ならわかる、木村敏。
当事者ならわかる、木村敏。
木村 敏
1,2,3
1京都大学
2河合文化教育研究所
3京都博愛会病院
pp.2-16
発行日 2010年11月15日
Published Date 2010/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689100764
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木村敏氏といえば、世界的な精神病理学者として知られている。
「自己が自己であるとはどういうことか」という哲学的問題を、臨床現場で問い続けてきた方である。
そこから産み出されてきた「人と人とのあいだ」についての膨大な考察は、海外も含めた数々の受賞歴が示すように多くの哲学者たちを魅了している一方で、その難解な印象から尻込みをする医療者も少ない。
しかし、べてるの家では事情が違うらしい。
「木村敏」という名が日常会話に頻出し、「なんであんなに病気のことをわかるってくれるんだろう」ときわめて臨床的な人としてまなざされているという。
今回、べてるの一行が木村氏が居を構える京都を訪れ、由緒ある古寺にて相まみえることとなった。
果たして、木村敏氏の何がべてるの面々を引きつけるのか――。
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