FOCUS 再発を防いでリカバリーを実現する!
変わる精神科医療のなかで、看護の皆さんへ期待していること
内野 俊郎
1
1久留米大学医学部神経精神医学講座
pp.71-79
発行日 2008年11月15日
Published Date 2008/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689100555
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アドヒアランスの時代と看護
今日の精神科医療のなかで、看護の役割が従来にも増して重要になってきていることは論を待たない。なぜならば、精神科医療とは心の医療と体の医療をともに行なうものであり、その心と体を結ぶ役割の多くを看護の力が担っているからである。
看護のいくつかの教科書には、看護における重要事項のひとつが「情報の共有化」であると記されている。医師と看護師間の情報共有、または看護師と他の職種間での情報共有である。しかし、最も大事な視点は、医療従事者と患者さんとの情報共有であろう。
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