特集1 「うつ」の看護の不全感を解消する
【現場における看護の取り組み編】
3 ―本当は風呂に入りたい。でも気分の問題で入れない。―清潔援助を受け入れてもらうためにすすめ方を工夫
山田 三智江
1
,
八重桜 祐子
1
,
行廣 聖子
1
,
小田 めぐみ
1
,
田邊 和恵
1
,
脇山 千鶴
2
1広島鉄道病院
2麻生医療福祉専門学校看護科通信課程
pp.28-31
発行日 2006年11月1日
Published Date 2006/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689100316
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当院は、ベッド数302床の総合病院です。私たちが働くのは精神神経科・リハビリテーション科・内科・外科などの患者がいる混合病棟ですが、その大半を占めるのが精神神経科の患者、という状態にあります。
看護師は、リハビリ患者などへは積極的にかかわり、患者のADLが拡大すると達成感や充実感を感じることが多くあります。しかし、うつ病などで意欲低下を来している患者へは、積極的にかかわるというより「安静や休養のために見守る」ことが多く、自分たちのかかわりによって何かよい方向へ進んでいるという実感がもてないまま退院を迎えることがしばしばあります。
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