特集 新薬が使える病院,使えない病院
看護が語る「新薬」導入の経緯
―その1―常磐病院の場合
梶谷 茂登代
1
1常盤病院
pp.26-37
発行日 2004年7月1日
Published Date 2004/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689100237
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当院はごく普通の単科の精神科病院です。新薬が導入される前までは,長年にわたって多剤大量療法を受けている患者さんがいましたし,急性期では鎮静のための注射がごく当たり前のように行なわれていました。しかしここ4年の間に,長い間行なわれてきた薬物療法の考え方がまったく変わりました。
2000年4月,院長より「新規抗精神病薬(以下“新薬”という)の単剤化を中心とした薬物療法」という治療方針が出されました。それによって精神科看護も変更を迫られました。課題を乗り越えるのは大変でしたが,新薬によって患者さんが以前の状態とは見違えるほどよくなられたことに非常に感動するとともに,看護が様変わりしたことにも喜びを感じています。
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