訪問看護ステーション管理月誌・8
選ばれるステーションになるために—私たちが始めた5つの試み
清崎 由美子
1
1医療法人財団石心会訪問看護ステーション
pp.636-637
発行日 1999年8月15日
Published Date 1999/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688902498
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介護保険を先延ばしにしようという不穏なニュースが流れる中,報酬額も含めて訪問看護がどのように評価されるのかの議論が活発化しています.
川崎市幸区で平成10年4月から始まったトータルサービスモデル事業でも,特に一人暮らしや老人2人世帯の方へのプランを組んでいく時に,支給限度額の範囲で生活を支えることがまず優先されるため,訪問看護がプランの中に入りにくいことが問題になっています.在宅療養をしている高齢者のほとんどは何かしらの病気を持っており,一見問題がないように見えても,医療の目を常に入れておく必要があります.これまでは,医療保険の中で比較的自由に,しかも安価に訪問看護を利用できていましたが,介護保険になると,訪問看護もケアプランの中で考えられます.ギリギリの支給限度額の中で訪問看護ステーションを選んでもらうためには,自ら努力をして利用者にも関係機関にも訪問看護の必要性を認めてもらわなくてはいけません.
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