特集 新任研修・現任教育をどうするか
併設型ヘルパーステーションでの新任ヘルパー研修と業務連携
小林 邦代
1
,
松田 栄子
2
1中区医療センター訪問看護ステーション
2都筑医療センター訪問看護ステーション
pp.412-417
発行日 1999年6月15日
Published Date 1999/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688902471
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介護保険制度に備えヘルパー事業に参加
併設型ホームヘルプ事業に進出した理由
平成6年1月に中区医療センター訪問看護ステーションが開設(平成7年11月横浜市医師会より移管),168名の利用者に訪問看護を行なっている.そのうちホームヘルパーが入っている利用者は約8割にも達する.今後もさらに高齢化率の増加,少子化の進行とともに,高齢者を高齢者が介護する状況や,日中独居や全くの独居老人が増加することが考えられる.そのため,ホームヘルパーの需要は年々増加すると予測されている.
そんな中,利用者への有効なケアを提供するには,ホームヘルパーや訪問看護婦は,それぞれの仕事の特性から知り得る情報を許される限り共有し合うこと,ケア方法にも統一性をもたせること,また,そのケア内容の意味するところを共通に理解していることが重要であると思う.今までは,所属する機関の違いから,直接話をする機会は非常に少なく,情報の共有という点では,利用者宅に用意した大学ノートへの記録が唯一の連携手段であることが多かった.しかし,お互い決められた時間内での記録には限界があった.
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