寝たきり起こし―そのメカニズムとモノ選び・9
ベットを離れて座る道具としての車いす
窪田 静
1
,
河添 竜志郎
2
1健和会補助器具センター
2熊本住まいづくり研究所
pp.711-719
発行日 1999年9月15日
Published Date 1999/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688902050
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寝たきり起こしも終盤にさしかかりました.寝たきりでない=起きて座っていられることという側面から,座位のメカニズムを考え,その原理からベッド上ギャッチアップ座位を見直し,ベッドから脱出する手段である移乗について整理しました.ここまでの長い道程を経て,今回ようやく車いすに座ろうというわけです.
寝たきりを起こし,座らせる支援をしようとする時,まず用意される車いす.デイケアセンターでも,特別養護老人ホームでも,そしてもちろん在宅でも,座るといえば車いす,というのが現状でしょう.中には,「いや,車いすではダメなのだ.椅子でなければ」とおっしゃる向きもあり,特に施設では椅子を用意しているところも増えてはいるようです.
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