抑うつの高齢者への訪問看護の実際

　慈雲堂訪問看護ステーションは，母体病院である慈雲堂内科病院（精神科・内科）が社会復帰促進のために1996年に造った訪問看護室を，1997年4月に訪問看護ステーションとしてスタートしたものである．

　地域を考えたとき，我々が対象とする方々の疾病や障害によって，利用の制限をしてはならないと考えるため，当ステーションはどんな患者さんも受け入れている．現在の利用者のうち55％が精神分裂病などの精神科疾患であり，45％が痴呆・難病を含む老人訪問看護である．