特集 在宅での排泄ケアを見直す
【保存版】排泄用具とその適応について
石井 賢俊
1,2
1ニドインダストリアルデザイン事務所
2日本コンチネンス協会
pp.429-445
発行日 1998年6月15日
Published Date 1998/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688901823
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筆者からの提案
排泄障害と用具の関係の全体像を把握してから個々のケースに対処しよう
排泄は寝たきりの人,座れるが動けない人,やっと歩ける人など,その人がどのような障害を持っていても必要な生活行為です.障害はその人固有の身体的状況によって必然的に発生するゆえに,その内容は人それぞれに個性があり,多くの人の多様な状況の集積により段階的に重層する体系を形成しています.
本稿では身体機能レベルごとの排泄行為の一連の流れの節々を段階的に設定して,各段階において適応できる可能性が高い用具を記した表を作製しました(図1).この表でまず排泄障害と用具との関係についての全体像をとらえ,そこから1人のケースの位置を確認して支援方法を検討し,更に将来的な見通しもイメージしやすいように構成したつもりです.
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