特集 訪問看護・居宅介護支援事業の採算を問う
【鼎談】介護保険実施3年目,訪問看護ステーションはどう変わったか―訪問看護ステーション制度創設10年の中間総括
上野 桂子
1
,
宮崎 和加子
2
,
佐藤 美穂子
3
1聖隷福祉事業団在宅サービス部
2健和会訪問看護ステーション
3日本訪問看護振興財団事務局
pp.822-833
発行日 2002年10月15日
Published Date 2002/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688901401
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本誌 厚生労働省の社会保障審議会で介護報酬の改定作業が進められ,7月はじめにほぼ骨格が固まりました。一方,今春の診療報酬改定で訪問看護は,2つのステーションからの訪問看護が可能になった以外は,訪問看護料も何も動きませんでした。来年の1月ごろには介護報酬の改定内容が明らかになる予定ですが,訪問看護のように医療保険と介護保険の両方にまたがるようなサービスでは,介護報酬は診療報酬との見合いで決まるようになっているようです。そんなことから考えると,介護報酬の訪問看護単価もそのまま据え置かれることが予想されますが,今年3月の経営実態調査の結果が考慮されるでしょう。
ただ,ほとんどの訪問看護ステーションが居宅介護支援事業者も兼ねているわけですが,こちらの事業については,要介護度別に3段階に分かれていた居宅介護支援費を一本化して値上げする方向で,今後単価が詰められていく予定です。
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