連載 実践現場の介護支援専門員考・5
給付管理業務の功罪(その2)
高野 龍昭
1
1益田市立在宅介護支援センターくにさき苑
pp.409-413
発行日 2001年5月15日
Published Date 2001/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688901315
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介護支援専門員の仕事は本当に落ち着いてきたのか
■給付管理業務への慣れ
介護保険制度が施行されて1年が経った。居宅介護支援事業者での介護支援専門員の仕事についても「当初の混乱は落ち着いてきた」という声が多い。
本当にそうだろうか。自省を込めて言えば,筆者にはそうは思えない。確かに,おのおのの介護支援専門員は毎月の給付管理業務の手順に慣れ,自分の仕事のペースがつかめてきた。また,多くの居宅介護支援事業者あるいは地域のサービス事業者の間では,サービス利用票の作成,サービス提供票の受け渡しやサービス実績の連絡方法やそれらの時期など,給付管理業務がルーティン化され,スケジュールに沿って流れ作業のようにスムーズにこなされるようになりはじめている。そして委託を受けて実施する要介護認定の訪問調査も手際がよくなった。
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