連載 在宅ケア もっとやさしく、もっと自由に!・165
仲良し時間
秋山 正子
1,2,3
1株式会社ケアーズ 白十字訪問看護ステーション・白十字ヘルパーステーション
2暮らしの保健室
3マギーズ東京
pp.494-495
発行日 2024年11月15日
Published Date 2024/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688202164
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前回、映画『あなたのおみとり』の紹介をしました。小さなシアターでの公開が始まり、読者の皆さんも観に行ってくださったかもしれません。再度ご紹介すると、本作品は映画監督・村上浩康さんの実父である91歳の壮(さこう)さんが、86歳の実母・幸子さんに自宅で看取られる姿をドキュメンタリー映画にまとめたものです。人生の終わりが日常生活の延長線上にあることが、ごくごく自然に描かれていて、単なる苦労話や美談に終わらない、まさに人間味あふれた作品に仕上がっています。
もちろん、同居する家族だけで在宅看取りが完結するわけではなく、医療・介護の専門職やご近所の方、そして遠方に住む家族など、皆で支えた40日余りをフィルムに収めています。さらに納棺、火葬、本人の希望だった海への散骨までも描かれており、観終わった後に、「感想も含めて誰かと話したくなる映画だね」と、観賞に誘った方々が帰り道にお茶する姿がありました。
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