特別記事
居場所・つながり・コミュニティ—人はどうつながり、集まるか
糟谷 明範
1,2
,
河村 詩穂
3
1株式会社シンクハピネス
2一般社団法人CancerX
3株式会社小杉湯
pp.300-309
発行日 2024年7月15日
Published Date 2024/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688202125
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
「患者や家族、地域に住む人々にとっての“居場所”をつくりたい」。
在宅領域の専門職からもそうした声を聞くようになりました。自宅でもなく医療機関でもない、しかし安心して過ごすことのできる場所。そこで生じる他者との交流や、継続的なつながり。それらが個人に与える力の大きさを目の当たりにしているからなのかもしれません。
今回、「居場所・つながり・コミュニティ」をキーワードに2人の実践者に話を聞きました。1人は糟谷明範さんで、もう1人が河村詩穂さんです。在宅医療をフィールドとしてきた専門職で、かねてから地域でコミュニティづくりに関わり、同時期に大学院を修了し、その経験を論文にまとめた……という共通点があるお2人です。
奇しくも2人の研究は、個人が関わる居場所について考察したものでした。異なる場所にフォーカスして書かれたものでありながら、居場所、人とのつながり、コミュニティに関する話である点で重なり、かつ相互補完的なところがあります。別々にではなく、いっぺんに話を聞くことで理解が深まるのでは。そんな期待から2人に同時に話を聞きました!
本記事は、2023年5月29日に『訪問看護と介護』主催で行ったオンラインイベントを再構成したものです。
Copyright © 2024, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.