特集 「在宅リハ」の新潮流—意欲を引き出すアプローチ
—【総論】—間接的リハレシピを編み出すポジティヴヘルスな考え方—「本人主導」とはどういうことか
川田 尚吾
1,2
1筑波大学医学医療系地域総合診療医学
2医療法人社団オレンジ
pp.82-88
発行日 2022年3月15日
Published Date 2022/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688201831
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“生活をみる”ということの意味
「それは生活をみていないですよ」
地域包括ケアシステムが打ち出されて以降、在宅をフィールドに働くリハビリテーション(以下、リハ)専門職は増えています。養成校を卒業してすぐに訪問リハビリなどの在宅ケアに従事するリハ専門職は極々少数であり、病院経験を経て在宅に飛び出すといった場合が多いのではないでしょうか。私もその一人です。
私が在宅ケアに従事して間もない頃、同僚の訪問看護師とこんなやりとりがありました。
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