特別記事
—ウィズコロナ時代の訪問看護【前編】—利用者の、そしてスタッフのいのちと健康、生活を守るために
山岸 暁美
1,2
1一般社団法人コミュニティヘルス研究機構
2慶應義塾大学医学部衛生学公衆衛生学教室
pp.958-964
発行日 2020年12月15日
Published Date 2020/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688201582
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いまだ収束が見通せない新型コロナウイルス感染症(以下、新型コロナ)。訪問看護・介護、そして高齢者支援のさまざまな現場にも多大な影響を及ぼしている。
本稿は前後編に分け、前編(今号)では、全国の介護保険サービス事業所1万件からの回答を得た「新型コロナウイルス感染症が介護・高齢者支援に及ぼす影響と現場での取組み・工夫に関する緊急調査」(研究代表者:堀田聰子)*1より、特に緊急事態宣言のあった、つまり感染者が多数生じた7都府県(東京・大阪・神奈川・埼玉・千葉・兵庫・福岡:以下7都府県)の訪問看護事業所の回答*2から、第1波当時の状況を整理するとともに、現場の課題や講じられた策を紹介する。そして、こうした最前線の訪問看護事業所からの学びと示唆をもとに、われわれ地域・在宅看護専門看護師の有志たちで進めている取り組みについて提示したい。
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