特集 「自立支援介護」に思う
【対談】「自立支援」の先にあるもの
加藤 忠相
1
,
中島 紀惠子
2,3
1株式会社あおいけあ
2新潟県立看護大学
3北海道医療大学
pp.100-106
発行日 2017年2月15日
Published Date 2017/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688200630
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認知症の人たちが、管理されるでもお世話されるでもなく、自由に普通の暮らしを営む——。そんな高齢者福祉サービスを実践している株式会社あおいけあ(神奈川県藤沢市)の代表取締役・加藤忠相氏。認知症ケアの新たなモデルとして国内外で注目を浴びるこの若い世代の取り組みに、1980年代の早くから認知症ケアに取り組んできた中島紀惠子氏も興味津々だ。「実際に見て話を聞きたい!」と、今回の対談が実現した。
対談に先立ち、中島氏があおいけあのグループホーム、小規模多機能型居宅介護の各施設を見学した。食卓についている人もいるが、この時間はいわゆる食事の時間ではなく、そもそもタイムスケジュールはないし、業務マニュアルもない。通ってきている利用者が職員の飼い犬を散歩に連れ出すのを見て、中島氏は「何でもありなのね。おもしろいわねえ」とつぶやいた。
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