特集 グリーフケアを考える—終末期のケアから、地域への働きかけまで
【訪問看護師が行なうグリーフケア】
地域にグリーフをサポートする支援の輪をつくる
蛭田 みどり
1
1ケアタウン小平訪問看護ステーション
pp.45-49
発行日 2017年1月15日
Published Date 2017/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688200615
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当ステーションは、東京都小平市に位置する、地域に開かれた在宅ケアをめざす複合施設「ケアタウン小平」内にあります。施設としてのケアタウン小平は株式会社暁記念交流基金が開設したものです。住宅ホスピアケアを提供しようとしているケアタウン小平チームは、NPO法人「コミュニティケアリンク東京」が中心になって2005年に活動を開始しました。小さな子どもから高齢者を問わず、がんなどの疾病をもち終末期にある方といった地域社会でさまざまな困難に直面している人々を支援し、「在宅ホスピスケアを通じた地域づくり」を目的にしています(表)。同敷地内には、当ステーションのほか、クリニック、デイサービスセンター、居宅支援事業所などを備え、医療・介護の連携はスムーズなものになっています。
当ステーションは24時間365日体制で、スタッフは看護師7人(常勤5人、非常勤2人)、理学療法士1人。介護保険を利用されている方もいるものの、利用者の多くは終末期の方です。多い月では7〜8人の看取りがあり、年間90人を看取る年もありました。また、がんの方の割合が高いのも特徴で、2016年11月1週目時点で71人中19人の利用者さんが該当します。
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