特集 認知症当事者とともに学ぶ
【インタビュー】
—一緒に考えたほうがきっと楽しい—お世話する人、される人ではない関係に
藤田 和子
1,2
1日本認知症ワーキンググループ
2NPO法人若年性認知症問題にとりくむ会「クローバー」
pp.182-188
発行日 2016年3月15日
Published Date 2016/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688200403
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2014年10月、「認知症になってから希望と尊厳をもって暮らし続けることができ、よりよく生きていける社会をつくりだしていくこと」をめざし、日本で初めての認知症の本人による、本人のための「日本認知症ワーキンググループ」が立ち上がった。その共同代表をつとめる藤田和子さんは、看護師として働いていた2007年に、45歳で若年性アルツハイマー病の疑いの診断を受けた。仕事を辞め、あらためてアルツハイマー病の診断を受けたあと、認知症に対して悪いイメージと情報しかなかったなかで、鳥取市で若年性認知症問題にとりくむ会「クローバー」を設立。自ら講演や発信も始めた。その後、東京や各地の仲間とも出会い日本認知症ワーキンググループを発足し、いまも「自分たちのことだから」と活動を続ける藤田さんに、これまでの歩みと現在の思い、そして医療や介護の専門職に伝えたいことを語っていただいた。
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