連載 在宅ケア もっとやさしく、もっと自由に!・65
フレイル(虚弱状態)、そしてサルコペニア(加齢性筋肉減弱症)という概念
秋山 正子
1
1株式会社ケアーズ 白十字訪問看護ステーション・白十字ヘルパーステーション
pp.160-161
発行日 2015年2月15日
Published Date 2015/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688200107
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看護・介護を提供していく過程で、最期までできるだけ穏やかに、自然なかたちでと願いながらケアを続けていくと、最期に至る過程がそれなりに予測できるようになります。ベテランの訪問看護師にとっては当然のようなこの知恵を集めて、「臨死期が近づいているサイン」を何らかのかたちで示せたらと思うこのごろです。
「ここまできたらお別れが近い」、と感じ始めるのは、しかるべき評価基準をもっていて、そのスケールがピピっと反応するからなのか? このあたりをはっきり示さないと、匠の背中を見せての技の伝承と同じになり、多くの人に活かせません。個別性の強い在宅ケアですが、ある一定のサインはある。そこをどう見逃さずにケアに活かすかが、ポイントと思います。
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