特集 人材育成をネットワーク化する
訪問看護人材確保に向けた東京都の教育支援
榊 美智子
1
1東京都福祉保健局介護保険課
pp.727-729
発行日 2014年9月15日
Published Date 2014/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688102889
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東京都の高齢者人口は、約284万人(2014年1月現在)、高齢化率は21.5%と過去最高を更新し、2035年には29.8%に達すると推定されています。そのような社会で、高齢者が住み慣れた地域で安心した暮らしを実現するためには、日常生活の場で医療や介護の支援が切れ目なく提供される地域包括ケアシステムを構築することが必要です。訪問看護ステーションは、そのような地域包括ケアを支える多組織・多職種連携の中心的な役割を担う存在と考えています。
都内の訪問看護ステーションは、近年増加傾向にあり、2014年7月時点で777か所となりました。しかし、今後ますます増大するニーズに応えていくには、これまで以上に訪問看護を担う人材の確保と育成が求められます。2011~2015年の看護職員需給見通しでも、看護職全体では約4.4%の伸び率であることに対して、訪問看護は約18.6%の需要の伸びが推計されています。
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