特集 「緩和ケア訪問看護師」の“実践力”を育てる
「緩和ケア訪問看護師」の“実践力”とは―その育成に向けて
川越 博美
1
1訪問看護パリアン
pp.534-537
発行日 2013年7月15日
Published Date 2013/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688102542
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「最近、末期がん患者の依頼が多くて……」。訪問看護ステーション(以下、ステーション)の多くの所長さんから聞く話です。しかしこの話からだけでは、末期がん患者を何人くらい、在宅で看取っているのか、どのようなチームでケアしているのか、どのようなプログラムでケアにあたっているのか、その「ケアの中身」はなかなか見えてきません。
「末期がん患者を在宅で看ている」からといって、それが「在宅緩和ケア」になっているとは限りません。まずは、世界保健機関(WHO)が提唱する「緩和ケアの考え方」(p.531)に則ってケアが組み立てられていること、あるいは、日本ホスピス緩和ケア協会による「在宅ホスピス緩和ケア基準*1」に基づいてケアを行なうことを目標としなければならないでしょう。
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