発行日 2016年11月20日
Published Date 2016/11/20
DOI https://doi.org/10.15106/J03022.2017125832
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緩和ケア訪問看護師の教育プログラムを開発するために、訪問看護師に必要な在宅緩和ケアの実践能力を明らかにすることを目的に、在宅ホスピスケアの経験を有する医師、看護師12名を対象に、半構成的インタビュー調査を実施した。データを内容分析した結果、在宅緩和ケアを担う訪問看護師に求められる実践能力として、【医師と連携し自律して症状緩和ができる】【緊急時の判断をし、対応ができる】【今後起こりうる事柄を予測し、ケアを柔軟に調整する】【医療的に管理するのではなく、患者・家族自身の生活を支える】【謙虚に患者と家族に向き合い、思いを汲む】【患者・家族の生き方や価値観を受け止め、尊重したケアをする】【家族の力を信じ、支え、看取れる家族に育てる】【死に向かう患者、家族にデスエデュケーションを行い、支える】【看護師自身が抱えるストレスに向き合い、自分を強くする】【在宅緩和ケアチームを作り、育てる】【末期がん患者を看取れる地域をつくる】の11カテゴリーが示された。今回得られた内容をもとに、今後、在宅緩和ケアの教育プログラムを作成、実施し、質の高い在宅緩和ケアを提供できるよう訪問看護師を支援していく必要がある。
©Nankodo Co., Ltd., 2016