調査報告
高齢者施設における介護職員の手洗いに関する意識調査―感染予防のための手洗いの促進に向けて
高橋 郁子
1
,
嶋澤 順子
1
,
久保 善子
1
,
笹井 靖子
1
1東京慈恵会医科大学医学部看護学科
pp.320-324
発行日 2013年4月15日
Published Date 2013/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688102480
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介護職員の手洗い実施を促進する方法を明らかにするための基礎資料を得るべく、高齢者施設(介護老人福祉施設、介護老人保健施設)で働く介護職員に「手洗い」についてのインタビュー調査を半構成的面接法にて実施した。
介護職員6名から得られたインタビュー内容を逐語録として文書化し、手洗いの意識に関して意味のあるセンテンスを抽出したところ、136のコードが得られた。そのコードは、手洗い実施に関連する意識として22のカテゴリーに分類された。
介護職員は、手洗いを「専門職としての責任」と意識して実施していた。一方で、単に「習慣」として実施されている側面もあった。手洗いは、感染予防として意識し、適切に行なう必要がある。
「適切な手洗い」を行なう動機づけとして、「専門職としての責任」に効果的に働きかける具体策について示唆を得た。
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