特集 吸引・胃ろう等をどう行なうか これからの“医療的ケア”【実践編】
これだけは押さえておきたい喀痰吸引・経管栄養の“指導ポイント”―介護職と共有したい知識と技術
安藤 眞知子
1
1在宅ケアセンター「ひなたぼっこ」
pp.760-766
発行日 2012年9月15日
Published Date 2012/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688102293
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在宅ケアセンターひなたぼっこ(以下、当事業所)は、2010(平成22)年度「介護職員によるたんの吸引等の試行事業(不特定多数の者対象)」(日本訪問看護財団が厚生労働省より受託)に参加し、介護福祉士7名(4事業所)に対して「基本研修(講義50時間+演習)」および「実地研修」を行ないました*1。そのなかで筆者は、救急蘇生法以外のすべての基礎研修の講師と、実地研修の「指導看護師」を務めました。
受講者7名のうち4名(2事業者)は、研修受講前から実質的違法性阻却に基づく個人契約にて喀痰吸引をすでに実施しており、残りの3名(2事業者)は未経験者でした。実地研修時の研修協力者は、同意を得られた在宅療養者6名であり、障害高齢者の日常生活自立度は全員が最も重いCランクで、1名は人工呼吸器装着者でした。このような重度障害の在宅療養者および家族の多大な協力のもと、実地研修を修了することができました。
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