ほっとらいん ふろむ ほんごう
予防・診断・治療と理想の街ぐるみネットワーク―「認知症国際フォーラム」開催
pp.237
発行日 2009年3月15日
Published Date 2009/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688101286
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12月21日(日),東京国際フォーラム(東京都千代田区)において認知症国際フォーラムが「ひとりで悩まない認知症―予防・診断・治療と理想の街ぐるみネットワーク」をメインテーマに開催され,1000名あまりの参加者を数えた。
午前の部では「認知症の診断と治療の最新情報」と題し,認知症国際フォーラム代表の川並汪一氏(日本医科大学老人病研究所所長)により認知症の概略説明が行なわれた後,各演者より早期発見,早期診断,治療,予防に関する現在進行形の研究内容が紹介された。脳波解析による簡便かつ安全で継続できる定期健診の可能性や,アミロイドβの蓄積状況を画像診断することによる発症前診断実現の可能性などが紹介され,なかでも田平武氏(国立長寿医療センター研究所所長)の発表は免疫系によるアミロイドβの除去を目的としたもので,前述のアミロイドイメージングと組み合わせることにより数年後の根治治療の実現が期待されるものであった。
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