連載 100歳までの道のり・2
85歳からの1人暮らし
城 美奈子
1
1北海道医療大学認定看護師研修センター/皮膚・排泄ケア分野
pp.944-947
発行日 2008年11月15日
Published Date 2008/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688101200
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決意
1996年4月,長男が65歳でこの世を去った後,母は1人,住み慣れたボロ家で生活していくことを決意しました。苦労して子どもたちを育てても,最後は1人。自分を自分で引き受けなければならない,老いても甘えの許されない人生を悲しんだかもしれません。生まれてくるときも,死するときも1人であるという自然体の中に置かれた心境になったのかもしれません。現実を見据え,自分の生き方を選択し,大変な覚悟と,ある意味開き直る心を持たなければ決断できることではなかったと思います。
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